佐々木俊尚さんが書かれた次世代ウェブ グーグルの次のモデルを読みました。
Web2.0ビジネスで最も重要なのは、インターネットの巨大なデータの海から、いかに有用な情報を的確に拾い上げるかというUFOキャッチャー機能である。
というキーワードの元様々な事例が書かれていました。
次世代ウェブのビジネスモデルがこの本には書かれているのか? と言われると、そんな話が本に書かれているわけがなく、’06年までにウェブを使って色んな方法でサービスを試みた企業の成功例・失敗例などが書かれています。
個人的に特に興味的だったのは、おせっかいなビジネスモデルとして紹介されていた以下のサービスです。
クインランドが運営する”地域生活お役立ち情報ポータルサイト”Qlepが提供する
更新を簡単にできるためのサービス「らくらくカンタン更新システム」
以下、書籍からそのおせっかいな内容の一部を転載。
この新しいサービスでは、業種別にマーケティングカレンダーをつくり、月ごとや週ごと、日ごとのセールや特価品情報をある程度データベース化して最初から設定してある。 加盟店は登録時にクインランドの営業マンのサポートによってこのマーケティングに手を入れ、あらかじめどの曜日、どの日にちにどんなセールや特価販売、イベントを行うのかを三か月分入力しておく。設定いた日時が来たら経営者の携帯電話に「おのセールを明日Qlepで告知しますが、大丈夫ですか?」というメールが届き、経営者の側はイエスかノーかを答えるだけで自動的に情報が更新されてしまうというシステムである。
なるほど! と思いました。 PCは難しくても携帯ならなんとか…って人は案外多そうだし、この方法は他のサービスでも使えそう。
もう一つ興味的だった話。
現在最もホットなネタだと思われるのが、終盤で語られている”膨大な動画コンテンツの中から、動画そのものを解析することでダイレクトに検査うできるようなテクノロジーが登場してくれば、動画の世界の可能性は一気に広がるだろう”で、動画とメタデータの可能性を示しています。
その辺は以下のブログで、別の方が考察を書かれています。
今年に入ってからの動画サービス周辺の動きはとてつもないもので、YouTubeの動画にコメント(メタデータ)を挿入できるニコニコ動画のサービスが1月15日に開始され一月で2,000万PVに達し、YouTubeからアクセスを拒否され、その理由についてが上のブログで書かれているわけですが、動画にメタデータを埋め込むことに成功している例がすでにあることなどから、著者の言う”膨大な動画コンテンツの中から、動画そのものを解析することでダイレクトに検査うできるようなテクノロジー”が出現するのに、そう多くの時間はかからないのでしょう。
以上のようなタイムリーな話から、もう少し長いスパンで考えられるテーマまで、たくさんの事例が紹介されていました。
’07年以降のウェブのサービスを考える上で、著者が言う”有用な情報を的確に拾い上げるためのUFOキャッチャー機能”が、とても重要なことなのは疑いの余地もないことで、それを考える上でのスパイスとしてこの本はとても刺激的なものでした。
光文社 (2007/01/17)
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